社畜論

僕が就職したころ、今から思うとどこもブラックだった。夜11時、0時まで働くのは割と当たり前で、土日も出て行くのが普通だった。それでも、残業代は上限が決められていて、それ以上はつかない、っていうのをみんな普通にあきらめ顔で言っていた記憶がある。

そんな中、英国人的ライフスタイルを理想とする僕は、給料は安くても、そんなに激しく働かなくてもいい仕事がいいなあと思っていた。なにしろ、前やってたブログのタイトルは「ゆるく生きる」だからね、、、 ゆとり世代やさとり世代に先んじて、ゆるライフスタイルを志向していた。

さて、それから時は流れ、電通の事件などもあり、世の中のムードは急激にホワイト化していった。

周りの友人たちの話を聞いても、残業の上限にひっかかったから今週は早く帰る、とか、在宅ワークとか、有給取ってどっか行く、とかそういう話が増えてきた。

そんな中、あまりブラックの意識がなかったり、危機感のない会社は、以前とそんなに変わらない。

以前はどこも超ブラックだったのだが、世間からたたかれたり、優秀な社員が集まらない、ということで危機感を持ったところは急激にホワイト化し、そこまで変われていない会社が現在、ブラック企業、ブラック職場になっているのではないだろうか。

最近は、「社畜」って言葉もあまり聞かなくなったよね。「社畜」には、ブラック労働をつらいと思いつつも、そんな自分もまんざらでもない、的なニュアンスがあったように思うが、もういまやブラック労働をまんざらでもない、って考える価値観はなくなりつつあるため、「社畜」という言葉も聞かなくなってきたのかな。

次生まれかわるときは、定時から5分もすれば全員退社、土日は絶対に働かないイギリス人がいいなぁ。

日本って、「あしたできることはきょうやっておこう」という価値観だけど、英国は「あしたできることはあさって考えよう」って聞いて、なるほどと思った。それくらいゆるい世界に暮らしたい。

Share Button

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA