992登場記念、 歴代911登場時の僕の印象

僕がクルマ好きになった時のポルシェ911は964だった。
TIPが登場して、大騒ぎしていたような気がする。
確か岡崎宏治が「こういうのは日本メーカーが考えつきそうな
ものなのに、ポルシェが先に考案したのは感服する」的なことを
カードライバー誌に書いていた記憶がある。

さて、次の993が出たときは、
まだあまりよく分かっていなかったのか、
そんなにカワラナイジャン、ちょっと
スタイリッシュになったかな? くらいの気持ちだった。

ただ、964,993の時代にでたボクスタープロトは
まさに隕石が落ちたかのような衝撃だった。
圧倒的な新しさ。

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続いて登場した996は、違う意味で隕石が落ちた。
がっかり。
なんだこりゃ。これが911???
当時、ポルシェの専門誌で
「996を好きになりたい」という特集があったが、
ああ、まさにその気持ちだ、と思った覚えがある。

また、下野康史が
996のことを
「オーラは死んじまっただー」と書いていたのも、
なるほど、まさに僕の気持ちと一緒だな、と
思った。

とにかくあの大好きだったポルシェ911が、
なんか軟弱なわけのわからないクルマになってしまって、
リアのガーニッシュもなくなってしまって
もう僕はどうやって生きていけばいいんだ、くらいに
悩んだ。

ボクスターはイッパツで好きになったのに、
なぜ996はこんなにダメだったのかはちょっと
分からない。

だが、996GT3は大好きになった。
これで996のことが少し好きになれた。
GT1も鈴鹿1000耐で見て超カッコよかった。

とはいえ、996のマイチェン、あれはダメだ。
ターボの投入と同時で、ターボの顔には
マッチしていたが、ターボに合わせた顔を
普通のカレラに合わせると
明らかに無理矢理感があって、整形失敗みたいな感じだった。

997。
先祖返しし、無難にまとめてきたが、
986/996であれだけ未来への挑戦をした後に
マーケティングで顧客におもねりまくった
懐古趣味を見せられると、僕は白けた。

991。
第一印象は、なんかチャラく見えた。
特にバンパー内の変わった形状のライトになんだこりゃ、と
思ったのだが、見慣れると、特にその
バンパー内のライトがいい。実にいい。
大好きになった。
これは試乗してもまるでMRのように癖がなく、
ニュートラルで驚いた。
*そういえば、上で997のことはけっこうボロクソだったように
書いたが、都市高速でカレラSに乗ったら、
金庫のような、重戦車のような重量感なのに、
走ると弾丸のようで心底驚いて大好きになった。

歴代の911は男性っぽい感じがするのだが、
991は女性っぽい感じがした。
996も女性っぽい感じがする。

ところが、その大傑作と思った991だが、
マイチェンで、半ば予想し、恐れていた事態が起きた。

あの僕が991で一番好きだったバンパー内のライトが
普通の形状になってしまった、、、

992。
リアのライトが、空冷時代の再来というよりは、
タイカンのように見える。

これも、996の頃と同じで、ボクスターならかっこいいし、
好きなんだけど、911ではなんかダメで。
992のリアも、タイカンならかっこいいと思うんだけど、
どうも911だとダメなんだよなあ、実車見たら
印象変わるといいんだけど。

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