スターバックスを楽しんだあと、私はポルシェ992の試乗に向かった


さて、ついに911の代替わり、新型911(992)に
試乗する時がやってきた。

行きつけのスタバでまずはリラックスする。

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僕が人生の指南書としている放蕩記でDr. takaboさんが、
レストランには必ず予約していくこと、たとえ、今から行く、という場合でも
予約して行くべき、と書かれていて、なるほどなあと思った。

僕もなるべく実践している。
試乗についても、予約の電話を入れてから
行くようにしている。

さて、992の試乗の予約をしてPCへ。

時間に行くと、駐車場へ受付嬢が飛び出してきて
誘導してくれた。

すごい美人でんなぁ。

さて、諸々の手続きを済ませ、992を用意してもらう。

店内は明るくてきれい。
ピットには何台かポルシェが入っている。

ボクスターと並べてみた。

エンジン音が凶暴。

フロントの顔の印象は、991と似ているかなあ。
後ろはめっちゃ未来的だね。
屋内で見るのと、外で見るのではやはり印象が違う。
クルマは外で見るのがいいね。

やっぱりこの、子どもの頃からずっと見ている
911のルーフのラインとリアフェンダーのボリューム、
いつかは自分のガレージに納めたい、、、という
気持ちを思い起こさせるね。

試乗車は992 カレラ4S。
700万くらいオプション搭載してる車両とのこと。

さて、乗り込む。
ドアが重い。

キーは、持ってればいいキーレスゴーで、
エンジン始動はボタンではなく擬似キーをひねる形。
これは、ポルシェならではのこだわりというか
ひねる動作を残す主張で、守旧派老害?ポルシェファンと
してはうれしいが、でもこんなところにこだわりを
持つ世代はどんどん減り、きっと次期型の911あたりでは
普通のボタン式のエンジンスタートになってるような
気もする。
でも992世代では、頑としてこのひねる形を残してくれたんだな。

電子式サイドブレーキ解除し、
ちっこいマッチ箱みたいなセレクタをクタンと倒すと
Dレインジに入って準備Okay。

歩道まで進んでブレーキかけたところで、
ブレーキすげー効くなあと思った。
慣れるまでは気を使ってブレーキペダルを踏まないと
ガクガクしそう。
*試乗車は、ブレーキキャリパーをあえて黒に塗ってあるものの
PCCBだそう。PCCBをあえて黒に塗るなんて上級者のワザ、
なかなかできないよね。普通は黄色のままにしておいて
自慢したいよね。

走り出す。

ドアミラー越しに見えるリアフェンダーの張り出しが
すごい。
また、エンジン音や吸気音がすごく、
込んだ街中で走らせていると、
狂獣を散歩させてるような気分になる。

セールスさんが、メーターの切り替え
(速度計のみ針で、あとは液晶画面)、
ナビ、
ステアリングにある走行モードの切り替えスイッチや
ブーストボタンなどなどについて
レクチャーしてくれる。

はじめは正直、なんかクルマが重いな、と感じていた。
ブレーキは超効くので、繊細にペダルを操作しないと
ギクシャクしそうだし、幅は広いし、音は
狂獣だし、なんかすごいもの運転してるなあという感じだった。

ある程度走り、セールスさんが、
スポーツモードにしてみてください、とか
復路になってから、「もっと踏んでみてください」というので
スポーツプラスモードにして、ある程度踏み込んでみた。

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ミレニアムファルコンがハイパースペースへジャンプするかのような加速!!

車体がドンっとリアよりに屈みこみ、
もしかしたらウイリーしちゃうんじゃないかと
思うくらいのスーパーな勢いでダッシュした。

この感覚は、マクラーレンとか、
シンガポールで乗ったウラカンの感覚。
スーパースポーツレベルじゃん。

頭が真っ白になる加速。

ブーストモードも試してみた。
ボタンを押した瞬間、タコメーターが全力で振り切れ、
20秒間は臨戦態勢になるというF1のKERSボタンみたいなものだ。

これはギミックかもなあと思ったものの、面白いことは面白い。

正直なところ、僕は991前期型はこれはすごい、欲しい! と
思ったものの、
991後期型は試乗してもどうしても欲しい! とは
思わなかった。

だが、992のあの加速、マクラーレン・570Sや
ランボルギーニ・ウラカンレベルの加速を経験すると、
ちょっとこれは理屈なしに欲しくなっちゃうんじゃないの、と思った。

以前、確か福野礼一郎が
フェラーリは演出上手だけど、
ポルシェは下手、ということを書いていた。
自分の986に乗っても、すごい性能なんだけど
ホント、口下手というか、見せるのが下手で、
「いやいや、自分、控えめですから」って
謙遜ばかりしてるメガネの優等生、って感じがする。

それから時代は過ぎ、
2019年の992にいたっては
スポーツエグゾーストからの快音、爆音、狂獣の咆哮や
スイッチオンでのブーストモード、
巨大ディスプレイで各種設定ができるところ
(お前はテスラか!)、
アラウンドビューモニター(お前はセレナか!)などなど、
いつのまにか
ポルシェも演出上手になり、
あんなに地味だったメガネの優等生が
ハリウッド女優ばりに自己アピールが派手になった
気がする。

あの走りをするのなら、
右ハン、左ハンとかは瑣末な問題であって
これは欲しくなるよなあと思った。

とはいえ、僕が狙うのはカレラのMT。
スライディングルーフ付き。
それが出たら、マジで考えるかもなあ。
991カレラTでさえMTが日本では設定されなかったので
厳しいかなぁ、、、

思うに、それに、これだけ他社に負けないように
ナビはもちろん、パークセンサーやアラウンドビューモニター、
クルーズコントロール、LEDヘッドライトなどなど
なんでも付いていれば、そりゃ高くもなるよね。
そのあたりはなくてもいいよ、走りだけに専念してくれれば、
という客層は、
ロータスあたりが引き受ける社会の構図なのかな。

帰りに自分のボクスターに乗ったら、
やっぱり演出が下手というか、地味だよなあ、
実力はすごくあるけどなあ、と思った。
時代もあるけど、ステアリングにはホーン以外にスイッチはなく、
インパネはアナログ、液晶モニターはiPhoneだけ、だ。

それにしても、やっぱりクルマは乗ってみないと
分からない、と思った。
992は、リアの一直線のライト、
装備の充実やインフォテイツ方面が未来になって
他社のクルマに負けないようになった
ことに目がいき、
走りは991後期型とさして変わってないかと思ったら、
すごいことになっていた。

マカンの時もそうだったけど、
ポルシェは乗るとすごい。
SUVを本気購入モードだった時、
他社と同じ排気量、同じターボ形式で
あっても、マカンだけは別次元のクルマの出来だった。
まさにポルシェマジック。
御本尊たる911の凄さを感じた。

こちらはPCのアプルーブドのポルシェたちが置いてある空間。

こちらのPCは売れに売れてる気配があった。
新型911のフェアもすごい人出だが、マカンのフェアの時の
方がもっとすごい人出だったそう。

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「スターバックスを楽しんだあと、私はポルシェ992の試乗に向かった」への2件のフィードバック

  1. なんだか、ありがとうございます。
    私も同じ車を試乗しましたが、ここまで的確にレポートできるなんてBPさんは車の評論家の域に達していますね。
    ブレーキがもの凄く効くなと思ったのですが、PCCBをオプションで付けていたのですね道理で。
    カレラ4Sでこれですもの。ターボSはどんな怪物になるのでしょうね。

  2. takaboさん、コメントありがとうございます。

    いえいえ、
    takaboさんの素晴らしい記事に比べれば、
    全然大したことなく、
    ホメていただいて恐縮です。

    そうですね、自動車評論家であれば転職して
    やってみたいですね笑
    今回の試乗記のタイトルも、某自動車評論家への
    オマージュだったりします。

    あのブレーキ、めちゃくちゃ効きますよね!
    普段の自分のクルマもかなり効くと思うのですが、
    また段違いに効く感じがしました。
    キャリパー黒塗装のPCCBってシブいです。

    カレラ4Sであの走りなので、ターボ、ターボSなどの
    役物たちが一体どんなことになるのか、
    恐ろしいですね。

    カレラ4Sでもうスーパーカーレベルだと思いました。
    ターボSは宇宙船レベルだと予想します。

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