日本の少子化と将来の行く末と英国での僕の経験について


この頃、ニュースサイトや
長江一石氏のブログなどで
近い将来の日本の衝撃的な少子化の進行とその
弊害が論じられているのをよく目にする。


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さまざまなところで原因や対策が論じられているが
僕の経験したことと自分の考えを述べたい。

報道で論じられているのは、氷河期世代への支援が足りないとか
若者が貧困化することによって結婚できなくなった、子供が
産めなくなった、シルバー世代への支援から若者世代への支援の
転換といった、いわば仕組みや世の中全体の大きなところでの
原因、対策である。

また、一方で、
今年は赤ちゃんの抱っこ紐をアンロックする事件が起きたり、
ベビーカーが電車内で蹴られたり、保育園に対して「うるさい」と
クレームがくる、「赤ちゃんがお腹にいます」や
「チャイルドインカー」といった目印をつけると
優遇される場面もあるけど、
逆に標的にされる場合もあって危ない、といった
身近なところでの出来事なども報道で目にする。

芸能人の中には、日本では子育てがしにくいので
ロンドンで育てている、というような声もたまに聞く。

僕は何年か前の夏、友人が駐在員としてロンドンにいて、
遊びに行ったことがある。
その際、その友人は妊娠9ヶ月だったか、10ヶ月だった。

友人宅滞在中のある日、
僕が、ロンドンからライへ
1日トリップへ出かけるつもりであることを話すと、
自分も行きたい、と。3歳の娘も一緒に行く、と。
そして、夫は「オレはいいや」ってことで、
妊娠10ヶ月の友人、3歳の娘、僕というなんとも不思議な
メンバーで1日旅行をすることになった。

友人は、もうその翌週にでも赤ちゃんが生まれるかも、
という状況だったが、
別に大丈夫、ということで、出かけた。
*今、思うと、あの状態で、出かける友人もすごいし、
 送り出す夫もすげえな。器がデカい。

当日、地下鉄でロンドン市内へ出て、BRの駅へ行き、
ライ行きの電車の券を買うキュー(行列)に並んだ。

すると、奇跡が起きた。
妊婦さんがいると分かると、
ダチョウ倶楽部の「どうぞどうぞ」みたいに、
並んでいる人全員が笑顔で、
「お先にどうぞ」と順番を譲ってくれるので、
駅での券を買う際の待ち時間ゼロ!!!
1人、2人じゃなくて、全員が譲ってくれるんだよ。
行列に20人くらいいたと思うけど、、、

その後、電車に乗り込むと、
まるで天皇陛下が登場した時に
皆がすくっと席を立つかのような感じで、
妊婦さんと気づいた瞬間、
車両内の人たち、我先にとみな立ち上がって
席を譲ってくれるし、
上品なおばさまたちからは
「何ヶ月? 男の子か女の子か分かってるの?」って
笑顔で話しかけられまくる。

紳士淑女の国の本気を見たぜ、、、

その後、この特別待遇は、レストランや
観光地の入場の行列でもどこへ行っても続いた。

妊婦さんだと、どこでも待ち時間はゼロで、
まるで緊急車両に道を空けるかのように
みんな飛び退くように順番を譲ってくれる。

「保育園うるせー」とか、抱っこ紐事件、
ベビーカーを「じゃまだ」と蹴られる事案の
発生する日本との
この差はいったい何?!?

そりゃ、ロンドンの出来事を経験していたら、
日本は冷たい、子供連れに対して理解がない、
子育てしにくいって感じるっしょ。

というわけで、僕の提案する草の根少子化対策は、
若者の賃金改善や保育支援というようなこともあるけど、
それよりも、
妊婦さんがいたら、

席を譲る、
行列で先に行ってもらう、
笑顔で話しかける、
可能な範囲でサポートする、

などなどの
いち個人としてできることをやっていけたら、というもの。

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