ネットフリックス。
僕は、ネットフリックスを契約したら
夢中になって廃人になるのが
目に見えてるので、視聴していないが
ネットフリックスがすごい会社だということはよく聞く。
それについての本。
この本は、ネットフリックスがどうかとか
いうことよりも、現代の組織論である。
イノベーションを常に起こし続け、
時代に取り残されないようにする会社を
作るにはどうしたら良いか? ということが
ひたすら書かれている。
冒頭、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのブロックバスター社と
弱小ネットフリックス社が相見えるシーンは、
その後の展開を知っているだけに余計に
衝撃的だ。
この本で、時代遅れ、とされている方式、
規則で縛り、上司の承認で決裁を行う、ということを
ほとんどの日本の会社は行っているよね、、、
*もちろん弊社も、、、
完璧な工業製品を作る時代ならそれでいいけど、
クリエーティブなことや迅速な方向転換が重要な
令和の時代(とは書いてないけど)には、
それよりも現場のキャプテンに権限を大きく持たせ、
機敏に意思決定していく必要があるんちゃうの??
そしてそれだけだとやっぱ問題起こるから、
超優秀な人を雇うのが大事、
なおかつその人たちが互いに切磋琢磨し合う
ドリームチームを結成するのが大事で、
普通に優秀、な人には十分な給料、ではなくて
十分な退職金を払って去ってもらう、のが大事だよ!
ってことが繰り返し書かれていた。
日本でそのまま応用できるかというと
難しいかもしれないなーと思いながら読んでいたら、
この本の最後の方はそのままずばり日本支社の話が
たくさん書かれていて、アメリカ人からすると
やっぱり日本の奥ゆかしの文化は
理解不能で、やりにくいんだろうなあと思った。
*
僕でも日本の会社の言葉って
何言ってるのかよくわからないことあるもんな、
外国人からしたら例えば、
「この件をいついつまでに進めていただけたら幸いに存じます」とか
言われても、
え、それって進めろってこと?
それとも進めなくてもいいの? どっちなの??
何言ってるの? ってなるよなあ。
*
オランダ人は、アメリカ人よりももっと直接的でストレートってことは
知らなかったな。
オランダ人と日本人が同じ職場で働くことになったら
意思疎通が大変だろうな。
え、怒ってるの? とか、え、何言ってるか全然分からない、って
なりそう。
というわけで、ネットフリックスだけにとどまらず
現代の組織論、グローバル企業が世界のいろいろな場所で
活動するとき、文化的背景の異なる社員と協働する際の
留意点まで勉強になる一冊であった。
*
僕は、自由でありたい、縛られたくない、という思いは強いのだが、
いざネットフリックスみたいなフリーダムかつ弱肉強食な場所へ
放り込まれたら、どうなるかな、、、
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