森博嗣流物欲ロン


森博嗣研究を続けている。
森博嗣氏の物欲哲学は、天邪鬼を自認する博士の通り、
かなり独特で一般的な意見とはかけ離れたものである。

つまり「必要なものはなるべく我慢し、欲しいものを買う」。
これは普通は「欲しいものはなるべく我慢し、必要なものを買う」だと
思うのだが、まさに真逆である。

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また、博士はこのようなことも述べておられる。
「人に見せるための消費ではなく、本当に自分の欲しいものを買う」
例えば、無人島であっても、そのアイテムが、自分一人が見て、使って
楽しめるものであるかどうか、という判断基準である。

森哲学に触れてから、自分は上の2つの観点から
物欲について点検しているが、
欲しいもので、人に見せびらかしたり、SNSにアップしたりするんじゃなくて、
本当に自分一人だけでも楽しめるもの、というと
今、自分が欲しいと思っているもののほとんどがドロップしてしまうような。

例えば、みんなが欲しがっていて、値段が上がっているから、
行列しているから、という理由で自分もいいな、欲しいなと思っているものは
この森フィルターにかけると、いや別にそこまで欲しいかな?
無人島で自分一人となっても欲しいものかな? と疑問に感じてしまう。

過去に僕が死ぬほど、自分の内なる声から欲しいと感じたアイテムたちは
クルマ、モールトン、ブロンプトン、マック、iPhone、エンボディチェアなどなどは
僕の魂の叫びであり、炎のように欲しいと思った。
他人関係なく。自分が欲しかった。

ところが2022年現在、本当に心の底から「欲しい!」、
他人に見せたり、SNSにアップしたりする用じゃなくて、
無人島でも欲しい! と思うアイテムって、本当に数少ないな、、、

クルマに関しては、空冷しかない?
MTでトラップタイプでラダーフレームのSUVがあるなら
そういうのは本気で欲しいと思うのだが、、、

腕時計はアップルウオッチでいいや、アップルウオッチがいいや、という
最終解脱してしまったし、そのアップルウオッチのエルメスのベルトとか
欲しいなとちょっと思うけど、先の項目に当てはめると
エルメスのベルトを欲しい理由って他人に自慢したい、見せたいからであって
本当に内なる声からしてエルメスのベルトが欲しいかと自問すると
そうではない気がする。

ランクルとか買ってもいいかなーと思ってるけど、
冷静に自分を分析してみると、
これも人気だから、4年待ちだから、みんなが欲しがってるから、
魅力を感じている面が強くて、本当に内なる声から
ランクル(300)が欲しいのかというとちょっと違う気がする。
(ランクル70や旧型ディフェンダーのMTの新車であれば
本当に心の底から欲しい気がする)

あとは、ガレージか、、、 本当に心の底から欲しいものは。
森博嗣氏の「アンチハウス」を読んで以来、
トラスの構造材剥き出しの前衛的な設計が心から離れない。
また、Rのついた格納庫風の外観もじわじわとくる。
2Fから愛車を眺められるというのもいいよね。
そこに書斎と工作室があるというのも最高。
こう考えると、やはり僕は、
本質的には家よりもガレージが欲しいんだよな、、と思う。

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