8月30日(火) 討論の余地しかない

まだ電車は空いてます。
学生さんたちはあと2日休みでしょうか?
9月になったら電車は混みますかね。

仕事の方は、コロナ対応でそれなりにバタバタと。
でも今日は、1年に数日しかない割と電話の少ない1日でした。
(メールはたくさん来ますが)

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僕は、子供の頃は、夏休みの宿題は
7月中に片付けてしまうタイプでした。
8月31日に大焦りで宿題を一生懸命やってるのは漫画の世界の
誇張されたギャグだとずっと本気で思ってました。

さて、僕がずっと考えていることの一つに、
「いつやるの? 今でしょ」以来、すぐやる教が日本に
はびこってるなあということがある。

うん、僕も仕事は瞬殺でやるのがいいと思うし、今も
瞬殺している。
でもプライベートは必ずしもすぐやるのが吉ではないのでは?
 とあまりにも世間がすぐやるすぐやるとなっているので
反発してそう考えてしまう。

例としては、子供に、
お菓子を今食べるなら1個、
明日まで我慢できるなら2個あげるという
よくある我慢することが良いという例がある。
あれって、見方を変えると、すぐやるか、
我慢して先延ばしするか、って話にもなり、
子供の例だと、明日まで待って2個もらう方が良い、
というのが通説になっているような。

それが、大人の例になると、すぐやるのが吉、
先延ばしするのは良くない、というのが
通説に変わるのが面白い。

議論の余地はあります。

昨日の小説の、続きは難しいので、
また違うシーンを。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
稀崎の研究室を出た二人は、
構内に駐車してある稀崎のクルマに乗り込んだ。
黒田は、
「お前のこの古いクルマ、
あのなんだっけ、昔のドラマの名探偵が
乗ってるボロいクルマに似てるよな。
お前も名探偵だしな」と言うと
「刑事コロンボだろ。探偵じゃない。それにあのクルマはプジョーだよ。
オレのはポルシェ。一緒にするな」と言う。
「シャーロック・ホームズが乗ってたクルマはなんだったっけか?」
「ホームズの時代は、まだ馬車だろ」 
そんな会話をしながら、稀崎は左手でキィを捻り、轟然とエンジンをかけた。
弾丸のようにダッシュして大学のゲートをくぐり、
A県庁へ向かって車を走らせる。
国立N大学から、A県庁まで、夕方のこの時間だと1時間はかかる。

准教授の稀崎だが、大学院を出てすぐに勤めたのは県庁だった。
県庁で勤めながら、古巣の大学と共同で進めるプロジェクトがあり、
そこで旧知の教授から声をかけられて大学へ戻ることになったのだ。
その経歴から、稀崎はA県庁にもつてがあり、ちょっとした
仕事部屋も確保している。とはいえ、それは仕事部屋というよりは
単なる物置といった方がしっくりくるようなシロモノだったが。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

うーん、話が展開していかないね。
森博嗣先生は、「ミステリィは書きやすい」とおっしゃる。
確かに、密室や殺人のトリックを思いつくのであれば
ある種の型があるミステリィは書きやすいのかもしれない。
だが、その肝心のトリックが思いつかない凡人には、
ミステリィを書くのは超絶難しいんだな、、、

国立N大学(本物の)ウェブサイトを漁っていたら、
森博嗣が編集委員を務めていた会報みたいな冊子が
今でも出てきます。
大学の冊子でも強烈に森節が炸裂していて、
痛快、を通り越して、組織人、サラリーマンの僕としては
これは相当に軋轢を生むよなあとヒヤヒヤしてしまいました。
例えば、環境のことを考えて、冊子を紙で印刷するのはやめて
全部ウェブ上にアップしましょう、とか。
現代でも年長者の抵抗にあって難しいと思うが、
大学とはいえ、それを15年以上前に発言しているから
相当は摩擦があったんじゃないかなあ。
組織改編で「建築学科」の名前がなくなり、「都市環境学」に
名称変更したことについても、
読んでるこちらがハラハラヒヤヒヤするほどの
鋭さで批判している。

興味がある人は、こちらから読めるから読んでみて。
3ページからです。

https://www.env.nagoya-u.ac.jp/kwan/pdf/kwan010.pdf

ここまで書けるのがさすが森博嗣。
そして、文章のプロだけあって、やっぱり
書いてある文章のレベルが他の人とは次元が違うような。

さて、ジョン・ロブについて考えています。
パターンオーダしたいなと思っていますが、
突き詰めて考えると、僕は本当にロブが欲しいのだろうか、と。
他人に見せびらかしたい、いいなって言ってもらいたい、
死ぬ時に後悔したくない、あたりが最大の理由じゃないのか、
本当の本当に僕は心の底から欲しいのかと自問しています。
というのは、資産運用クラスタ?では、
かの厚切り先生も、他人評価で物を買っていたら
いつまで経ってもお金は貯まらない、といっているし、
(資産運用クラスタじゃないけど)森博嗣も、
本当に自分が欲しいものを買え、他人が欲しいものではなくて、
といっておられて、僕にとってのジョン・ロブは
自分が欲しいものなのかな、と考え込んでいます。
買っても、あまり履かないだろうな、というのもすごいブレーキ。

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