【閲覧注意】今こそ、ハワイの闇について語ろうか ヒルトン恐怖体験

ハワイにて、滞在型ヒルトンの権利、内覧会というか、
部屋の中もみられて、90分、説明を聞くだけで100ドル分の金券が
もらえますよ、と某旅行代理店でさらっと言われた。

そんなうまい話、絶対裏がある、と僕は思ったのだが、
なんやかんやで参加することに。

ちなみにこの内覧会の勧誘、その後、モールの中や
街の歩道など至るところで目にすることになり、
どう考えてもアヤシイ!! と思った。

さらに日本でもやってるそうだが、その辺りは
その時にはまだ知らず。

そして、日本人向けに参加すればよかったものを、
なぜか英語版の説明会=欧米人向けの方へ
参加することになり、これが地獄の一丁目への
切符だった、、、

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当日。
もうばっくれてしまおうかとも思ったけど、
どんなものか興味もあったので時間通り
ノコノコと出かけていく。

日本人向けの説明会は、
マンションの現地で、いい景色を見せられ、
そのいいイメージで契約に持ち込む、という
感じらしい、と聞いたのだが、欧米人向けは
全然違っていた。

イメージでなく、ロジックで動く欧米人を説得するためか、
説明会はガチロジック、まるで数学や経済学のマンツーマンの
講義を聞いているかのようなものだった。

初めは若いおそらく20代の優秀そうな、健康そうな白人の女性が
超早口で先ほどの聞き取りを行う。
普段バカンスにいくら使っているか、年に何日使っているか、
どういった場所へいっているかの聞き取りがある。

例えば、年に7日間出かけ、一度に5000ドル使うと答える。
となると、人生で20年間、バカンスに毎年出かけるとすると、
支出は20×5000で100000ドル(10万ドル)費やすことになる。

一方、こちらのホテルの権利を購入すれば、
年間に維持費として1500ドルくらいかかるが、
1500×20で3万ドルでこちらに年に何日か宿泊することができる。
初期費用として、権利を購入することになるが、それは
不要になれば売却することも可能。
(そしてその初期費用については、ここではまだ言及されない)

ハワイ以外へも旅行したいし、、、と言うと、
待ってましたとばかりヒルトングループの別のホテルでその権利を使用することも
できます、とすでに答えが用意されている。

そして最後にこの初期費用だが、
いくらであれば出せますか? と。
先ほどの計算で、5000ドルで20年どこかへ出かけるなら
10万ドル、と計算されているので、例えば初期費用が
2万ドルなら払える、と答えるとあら、この権利を買っても
トータルでみると安上がりになっちゃいますね、という
ロジックで契約を迫ってくる。

いや、実際2万ドルって大金だし。

毎年毎年ここにくる訳じゃないし、いろんなところへ行きたいし。

そうこうしてるうちに、上司登場。

これがまたなんというか、メルローズプレースでいう
アマンダ(ヘザー・ロックリア)みたいな、
プラダを着た悪魔というか、
年齢は50代かもしかしたら60代かもしれないけど、
超細くて、たかそうなスーツ着て、
超優秀そうで、でも超怖そうな、インテリバリキャリ白人女性って
感じの人で、出てきただけでど迫力。
もうおしっこちびりそうだった。

このアマンダが「この我々のお得な提案をどうするの、
決めなさいよ」みたいな感じで迫ってくる。

あらかじめ日本語のネットで予習して、欧米人には
日本人的な「また考えてきます」「もう少し考えます」
みたいなお茶を濁して、でも実際はお断りな言い方をしても
通用しない、と見てきたので、
「あとで考えます」くらいやんわり断っても通じないと知識があった。

アマンダが超怖かったけど、勇気を振り絞って
「確かに魅力的な話だけど」と言いかけると
瞳が輝き、ワオ! って顔をしたけど、
(欧米人の表情の変化は非常に分かりやすい)、
「でも、大金だし、今ここで決断はできない。
本来であれば部屋も見た上で考えたいが、
でも約束していた時間は90分と聞いており、
すでに90分が経過している。この後に別の用事も
入っているので、これ以上、こちらで話をしているわけにはいかない」
というと、アマンダは非常に残念そうな、痛恨という表情をし
「確かに、90分ということだったわ」と観念した様子。

ここでいうこと言わないと、というわけで
「約束の100ドルはちゃんともらえるのでしょうね」と念押しをすると
「それは約束するわ」ということで、
アマンダ退席、部下の若い女子も一緒に出て行き、
代わって人の良さそうなおじさんが登場し、
「いくつかアンケートに答えてね」と言われて
先ほどの説明を理解したか、などなどのアンケートに答えたら
100ドルの金券をくれた。

さて、白人のガチ交渉術を目の当たりにし
早口の英語に90分さらされるという恐怖体験をしたのだが、
いやあ、これは海外で英語で交渉する日本人ビジネスマンとか
すっげータフな、肝っ玉の座った人なんだな、と尊敬の念がひしひしとわいてきた。

とりあえずもらった100ドルの券は早速
ウルフギャングのステーキとデザートのチーズケーキに変わった。

いやあ、ある意味すげーいい経験ができたよ。
万人にはオススメしないけど、ある意味違った
ハワイを体験できる裏スポットかも。

そして、イメージや義理人情、人付き合いで決める日本社会に対して
論理、冷静にロジック、理詰めで話を進める欧米社会、という
違いを強烈に体験できた。

追記
ただ、結構周りにこの権利を持ってる人がいる。
ハワイへ毎年のように行く人であれば、確かにヒルトンにお得に泊まれて
いいのかも。
ただ僕はいろんなとこへ行きたいし、いろんなところへ泊まりたいから、
ちょっと僕には合わないかな、と。

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