スターウォーズについて語ると長くなるが、思い切り割愛して
「スカイウオーカーの夜明け」について。
思いっきりネタバレ全開っす。
諸事情で、夜中の回に観に行った。
まず映画館では、夜中なのにすごい人。
さすがSW。
思ったより若い人が多い。
今やスターウォーズのファンは、旧来のファンよりも
若い、ミレニアル世代の方が多いと言われているが
それもナットクなお客さん構成。
意外だったのが、コスプレしたり、
ライトセーバーを携えた
外国の若者がたくさん観にきていたこと。
え、これってまじで?
チャイニーズシアターじゃないで、地元の
モールにある映画館に、こんなにも外国の若者が
たくさん来るんだ、と驚いた。
確か、以前観た、エピ1かエピ7くらいが、
映画の前の予告編やCM一切なしのいきなり
始まるパターンだった記憶があって、
さすがスターウォーズは別格! と
思った覚えがある。
今回もそうかな、と少し早めに行ったのだが、
今回は他の映画と同様、予告編や地元企業の広告、
映画泥棒のCMも見せられてからの映画スタート。
ジョンの音楽とともに、宇宙をバックに、説明文が流れる
あのシーンを見るだけで、子どものころから
何百回と観てきた思い出が蘇り
すでにムネアツだ。
今回、死んだ人が蘇りまくりで
えー、そんなのあり? って。
レイとレンのキスシーン、
え、キスとかするの?
それいらなくない?
てか、フィンが言いたいことがある、って
あれだけ匂わせてたのって、恋心じゃなかったの?
フィンの恋愛話の伏線の回収が
されないまま終わっちゃったんだけど、、、
前作エピ8「最後のジェダイ」では
アジア系女優と、今作では
黒人の女優とのちょっといい仲になりそうな
感じもありながら、やっぱり
レイにお願いします! って感じだったのに、、、
ポーの恋話も、なんか中途半端というか、
いろいろ描きすぎで消化不良になってないすか?
いろいろ描きすぎと言えば、C3POの、
シス語は訳せないという謎設定も無駄では?
無駄にしんみりさせといて、その後、あっさり
R2のバックアップメモリから記憶復活させてるし。
キャリー・フィッシャーって、あれ、亡くなったはずでは?
というのに、ガッツリ登場していてびっくり。
今の技術ではなんでもできるんだな、、、
死んでから、映画に出演してる、なんてことが
起きる時代になったんだね、、、
キャリーの遺族にちゃんとギャラは支払われてるんだろうか。
また、前作で、大批判にさらされたアジア系女優が
いきなり端役扱いに降格させられてて、
亡くなったキャリーよりも扱い悪いじゃん! って
びっくり。アジア系の役者が活躍するには
ガラスの天井がまだまだあるグローバルの映画界なのかな、、、
ポルシェの宇宙船ってあった?
話題になってた割に、
僕はどれか分からなかったぞ。
とはいえ、僕が人生をかけて愛している
スターウォーズと、そしてポルシェがコラボするとは
本当にすごい時代になったものだ。
どっちかっていうと、ストームトルーパーが
ポーたちを追いかける、あのエピ1のスピーダーレースを
彷彿とさせるシーンで、帝国軍、じゃなくて
ファーストオーダー側の兵士が乗るクルマ? バイク? を
ポルシェ・992っぽくして欲しかったぞ。
ポルシェ社も、遠慮か、リスペクトか分からないが、
あまり分からない宇宙船を登場させるよりも、
思いっきりベタにポルシェって分かる車両を使っても
良かったんじゃない?
チューバッカがいきなり捕まっていたり。
でもそれが別の船であっさり生き残っていたり、
もっと言えば、フィンとポーが殺されそうなところで
あっさりファーストオーダーの高官が
「レンが嫌い」ってだけの理由で裏切って助けてくれたり、
そんなのありカーという謎展開。
いやいや、これはむしろ、エピソード4〜6の
ジョージ・ルーカス時代の、あっさりデススターに侵入できたり、
ルークの右手が切り落とされてもあっさりくっついたりする
怖いんだか間抜けなんだか分からない帝国軍の
案外まったり、あっさりうまくいく展開なんだな、と
思えば、そんな細かいことは気にせずに鑑賞するのが
スターウォーズサーバントの務めとして
大事なのかなと思ったり。
レイは、エピ7のころは、ホントに少女だなーと思ってたのだが、
現在27歳、なんかよく見るとものすごい美形だよね、、、
映画のラストで、ドレスアップして変身した超美人モードで
登場するのを期待していたが、最後までルークが着てたような柔道着!?
だったね。
てか、ラストで名字を名乗るところ、いやいやそこは
「パルパティン」でしょう!!! と。
てか、それいうなら、前作「最後のジェダイ」での
レイの両親は何者でもない、って設定はどこへ飛んでった???
皇帝の孫とは、、、
いやもしかして、ラストで「スカイウオーカー」と名乗るのは、
もしかして実はカイロ・レンとできてて、
結婚した設定? 次の、未来の3部作では
レイとレンの子どもが主役か!? とも思ったが、
よく考えると、カイロ・レン=ベン・ソロ で、彼の名字は
スカイウオーカーじゃなかった。
いや待てよ、母はレイアだぞ、つまりスカイウオーカーか、とも思ったが、
小説版での設定では、レイアは結婚後、
レイア・オーガナ・ソロを名乗っており、
やっぱりスカイウォーカーは名乗ってないので、
レイア→ベン・ソロ→ルートで、レイがスカイウォーカーを
名乗るのはやっぱり無理があるか。
てかもっと言わせてもらえば、小説のSW界では、
ソロとレイアの子どもは、双子のジェンセンとジェイナ、
そしてアナキンであり、ベンはいったいどこから?
ターミネーターでも炸裂したアメリカ映画あるあるの
設定全部ひっくり返しかよ! と。
とはいえ、リブートがなかなかうまく決まらない
ターミネーターやビバリーヒルズ再生白書と違い、
若者からお年寄りまで満員御礼のスターウォーズは、
今後もまたまた新たな3部作が製作されそうな感じで
ご同慶の至りという感じかな。
*大花火を打ち上げているアバターのリブートは大丈夫かな?
とまあ、いろいろ書いたけど
(これでも書きたいことの10分の一くらい)
今作は、皇帝とランド・カルリジアンが登場したことによって
一気に70年代の3部作や、
2000年台初頭の3部作の香りをまとい、
僕らオールドファン?にも馴染める作品になったと思う。
思うに、ハン・ソロやレイア姫も良かったが、
あまりに歳をとりすぎて、ある意味、見ていてつらいところも
あったのだが、見た目があまり変わらない
皇帝やランドは、あの頃のスターウォーズを
無邪気に思い出させてくれた。
この勢いで、ウェッジ・アンティルスもXーウイングに
乗ってないかと思ったほどだ。
おいぼれた感、引退、世捨て人感が出ている
ハン・ソロと比べて、ランドはいまだ現役感がバリバリあって
エネルギッシュで良かった。
ハン・ソロもこういう姿で描いてほしかった。
*ただ、ハリソン・フォードはエピ5の時代より、
「ハン・ソロは殺してくれ」とルーカスに頼んでいたと
伝えられるように、あまりハン・ソロ役に乗り気感が
ないんだよねぇ。シャーロック・ホームズを嫌々書いていた
コナン・ドイルに通じるものを僕は以前より薄々と感じている。
だからこそ、後期3部作でのハン・ソロも
なんかいまいちやりたくない感があるというか、
だからこそエピ7であっさりベンに殺されちゃうというか。
*ベンについて語ると、なんか最高司令官というか、
せっかくスノークを打ち倒して自分がトップになったのに
またあっさり皇帝・パルパティンの使いっ走りに
なっちゃうとことか、悪役として弱すぎるんだよなあ。
顔も、馬みたいだし。
てか、かねてより、ルーカスは、
「スターウォーズは、ダース・ヴェイダーの物語だ」と
語っていて、
エピ4〜6、そしてエピ1〜3を通して、なるほど、
これはアナキン・スカイウォーカー家と、そして
ダース・ヴェイダーの物語だ、と思っていたのだが、
されにディズニーが新たな創造主となった
後期3部作のエピ7〜9を観た今、僕が思うのは、
いやいや、スターウォーズってダースベイダーの物語ではなくて、
皇帝パルパティーンの物語だったんじゃないか、と。
だって、全部の3部作に出てるのって、C3PO、R2D2と
皇帝だけじゃない???
SW界では軽んじられているドロイドタチなので、
実質の主役ってやっぱりパルパティンじゃないか??
最後の最後のシーンを飾るのも、
パルパティンの孫たる
レイ・パルパティンだし。
ていうか、あの設定ありなら、
皇帝・パルパティンは、今後の作品にも
永遠に復活して登場できるんじゃない?