大沢たかお、ロンドンというキーワードでみた番組。
印象に残ったのは、「JIN」の前に3ヶ月間、
日本との接続を断絶して、自分をリセットしていた
ロンドン郊外での暮らし。
僕は何度かイギリス訪問しているが、そのうちの一回が
他とはちょっと違った滞在をしている。
その年は、本当に仕事がしんどくて、
体力的にも精神的にもギリギリだった。
毎朝、
「今日は無事に1日過ぎて、帰ってこれるだろうか、、、」と
不安に思いながら出勤していた。
その年の夏、お盆だけ休みを取ることができて、
ロンドンへ飛んだ。
ロンドンでは、キングスクロス駅近くに宿を取り、
少しは出かけるものの、観光などはほとんどせず、
主に、窓の外の街の雑踏の音を聞きながら
ひたすら昼寝、夕寝、夜も思い切り寝ていた。
自分をリセットするために必要だった。
寝るだけなら、日本の自分のアパートで寝てればいいんじゃない?
と思うかもしれないが、やっぱりこれが
ロンドンでなくてはいけなかった。
大沢たかおも、記者に
「別にロンドンでなくても、ハワイでもよかったんじゃないですか?」と
問われて、いや、ハワイじゃだめです、ロンドンです、と答えていた。
僕はその気持ちがすごく分かる。
こういう時は、ロンドンに限る。
大沢たかおとの共通点を感じたところだが、
超一流はその後がさすがに違う。
人生の節目、節目になぜかロンドンに呼ばれるという大沢は、
ミュージカル主役に抜擢され、代役2人が控えているという状況
(だめなら即交代)で、ロンドンの役者仲間から
「大沢ほどのキャリアの人物が、これほど努力するなんて!」というほどの
生活を送る。
リハーサル、本番、本番後にジムでトレーニング、寝る。
朝起きて、ジムでトレーニングして、リハーサル、本番、という毎日。
超一流は、努力の量が段違いなんだな、、、 と圧倒された。
そのロンドン公演では、自分で稽古するための
スタジオまで個人で契約し、練習していたとのこと。
「大赤字でした」って、自分への投資もハンパないんだな、、、
そりゃ、普通の人が、普通の努力や、自己投資もろくにせずに
こういう人に勝てるわけはないわな、と思った。
さて、翻って自分は努力できているか、
自分を高めることができているだろうか、、、