人生の先輩として、また少々、ニアミスしていて縁があった関係もあり
(勝手に)私淑している森博嗣。
最近流行りのFIREを、その言葉もない頃から
この上なくかっこいい形で実践されている。
国立大学助教授→作家→作家も引退し、1日1時間のみ執筆業。
そんな森先生の本を、借りたり、買ったりして
読みまくり、だんだん先生の思考、主張が分かってきた。
極度のアマノジャクを自認する氏なので、
なかなか独特の考え方をお持ちだ。
その主張について、僕なりの解釈でまとめてみる。
・整理、断捨離は本当にいいの?
展示したり、ルーティンワークをするにはきれいは空間は良い。
だが、クリエーティブなことをするには、モノが溢れるぐちゃぐちゃの
空間になるはず。
・即断即決よりも、よく考え、そして考えている最中、やってる最中が楽しい。
物事はじっくり考えて、どうしようと考えている時間も楽しい。
工作しかり。
完成させるのが楽しみではなくて、その道中も楽しい。
・満足とは自己満足である
自分の夢が、人に見せつけるものになっていないか?
本当に自分が好きでやりたいことか?
誰も見てくれない、理解してくれなくても
やりたいこと、やってて楽しいことが自分の夢、満足である。
・仕事のやりがい、楽しさを求めるのはなんか違う
お金そのものを集めるのが楽しいというのが少々歪な考え方であるのと同様、
仕事そのものが楽しいと感じるのは歪である。
仕事をして、得たお金をどうやって使おうか、もっと言えば
得たお金で自由を得ることが人生の究極の目的である。
*
森氏は、研究者にも作家にも憧れはなく、お金を稼ぐ手段であった、と
至る所で述べている。
*
ただ、氏は助手時代は研究のみに打ち込めて楽しかったそうだが、
助教授に昇格したことによって講義や会議が入ってきて
仕事がストレスのかかるものになった旨を何度も書かれている。
僕も、配置転換前は、仕事は楽しかったが、配置転換後、
やりがいや楽しさは激減というか絶無になり、
お金を得て自由になりたいな、、、と考え
森式生活にあこがれている。
・ポルシェ993
収入の10%しか趣味に使わないというマイルールを持つ森氏だが、
印税で億単位のお金が入り、10%で新車のポルシェ・911が買えるようになって
購入したのが空冷最後の993ってカッコよすぎない?
カラーはブルー。
それまで乗っていたビートも現在も所有。
学生と一緒に作ったキットカーも。
また奥様(あえて敬称)はミニクーパ(初代)にお乗りである。
・ガレージにもこだわりあり。
何事にも冷静に、そしてこちらの想像を超えて深く追究している森氏なので
ガレージもこだわりの塊という片鱗がいくつかの著作から見られる。
現在、「アンチハウス」というこれまた森氏らしい書名の
ガレージに関する本を取り寄せ中なので、こちらが手に入れば
もっと氏のガレージについて知見が得られる予定。
森博嗣、とても興味深い人物である。
一度、お話ししてみたいなあ、でもどこにいるのかな。
書いてるものの感じだと、現在は北欧あたりにお住まいなのかなあ。