第1期(自設計の家)から第2期(アンチハウス)、第3期(外国の涼しいところ)の森博嗣の分類について

森博嗣研究を続けている。
2022年の夏休みの自由研究テーマにも「森博嗣」を選んだ。

氏のエッセィや日記を読みまくって、僕は
森博嗣氏はその住んでる場所によって
今のところ3期に分類できるのではないかと考えている。

すなわち、20代、国立N大学の教員として勤め、親の家の敷地内に自設計の家を建てた第1期、
小説家デビューし、それで得た印税で庭園鉄道を実現した弁天ヶ丘の家&アンチハウスの第2期、
大学教員の職を辞し、作家業も引退して外国の涼しい場所に居住されているという第3期(現在)。

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大学院修了と同時に結婚、隣県の国立M大に助手として赴任されてから、
その後、出身大学の国立N大学に呼び戻され、
子育てをする家、15年住む家として、自ら設計された
N市M東区の家。これはご両親の家の敷地に建てられた。
クルマは4台駐車可能だが、うち3台は縦列。一番奥のビートを出すのは
なかなか大変だったよう。

建築学科出身で、いわば建築のプロの森氏は、建築については
「空間が大事」と語る。
その自設計の家の氏の書斎はなんと天井高6メートル以上!
さすが、空間が大事だとおっしゃるだけある圧倒的な設計。
*余談だが、この家は、自身で設計し、父親の森工務店が
儲けなしで請け負ったため、新車のポルシェ・993より安い費用で
建ったそう。

書斎の高い天井を眺めながら「そうだ、小説でも書いてみよう」と
思い立ったそうなので、空間が人間に与える影響は大きい。

なお、この頃の日記「すべてがEになる」あたりは
2000年以前でネット黎明期、ネット上の日記に
森氏はかなり具体的な情報も書いており、
ああ、あの辺に住んでるのね、この本屋に行くのねということが
すごく分かってしまう。日々のお仕事についてもかなり
具体的に書いておられる。

第2期はN市M山区の家(庭園鉄道&アンチハウス)。
印税で稼いだお金で、夢の庭園鉄道実現のため
森の中の広い土地を購入。
ここには築20年の豪邸が建っており、
当初は更地にしてコンクリ作りのモダン住宅を建てるつもりだった
そうだが、試しに住んでみたらすごく快適でそのまま
住まわれていた模様。
ただし、敷地内にガレージを新築することにし(当初予算1000万)、
大学の先輩に声をかけて、かの「アンチハウス」が誕生した。
その模様は書籍になっている。

また、氏のかねての夢だった庭園鉄道が実現する。
鉄道仲間の大阪のK氏らもこのアンチハウスを訪れていることが
日記「MORI LOG ACADEMY」等に記されている。

この辺りはインターネットがかなり普及したためか、
ネット日記には具体的な記述が少なくなり、
なんとなく生息地は分かるものの、行っているお店などは
あまり分からなくなってきた。

そして第3期。
どうやらアンチハウスから引っ越しし、現在は
「海外の涼しいところ」に居住としてか明かされていない。
コロナ禍もあり、ほぼ毎日、森の中で誰とも会わずに、
外出もほとんどされない生活をされている様子。
たまに外出しても、車で出かけて、どこにも寄らずに
ドライブして帰宅、のような生活らしい。
国含めて、どこにいらっしゃるのか完全に不明。
第1期、第2期はかなりピンポイントにお住まいの場所が
推測できるのだが、現在は完全に不明。
この辺り、ネットが本当に一部の人のものだった第1期から、
だんだんネットが一般化したこと、社会の個人情報への認識の変化、
森氏自身のプライバシィ意識の変容が読み取れる。

ファンとしては、森氏の現在の生活をもう少し知りたいなあという思いもある。

第3期については、どのような家にお住まいなのか、クルマについても
車種などについてもあまり明確に書かれなくなったため、
青の6号(ポルシェ・993)に現在にお乗りなのかも判然としてなくて
せめてその辺りは知りたいなあと思ったりしている。

引き続き、研究を続けたい。

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