僕の人生で一番欲しいものは、というと
「クルマ」と即答できる。
中でも「ポルシェ・９１１」。
毎日の仕事も、
ポルシェ・９１１を買うためならば、と
思いながら歯を食いしばって
出勤している。

2020年、コロナ禍の中、
ボクスタのメンテナンスで
訪れた某店に置いてあった
ビカモンの黒の９９３カレラSを見た瞬間、
僕の中でずっと燻っていた空冷欲しい熱が
着火され、空冷９１１探しを開始した。

＊その黒の９９３はお客さんのクルマ＝売り物じゃなかった

今までにおおっと思ったクルマ

ショップ「９」
ベネチアンブルーの９３０ターボ
当時、僕は９９３が好きで、９３０はあまり
気にしていなかった。
まだ2023年ほど相場は高騰していなかったので、
1200万台のプライスタグがつけられ、
長らく売れずにお店にあった。

新しく入庫する空冷たちがどんどん相場上昇し、
役物じゃない９１１でも1000万を軽く超えるように
なりつつあっても９３０ターボは１２００万台のままで
ひょっとしてこれって安くね？？　と思ってた。

僕がだんだん９３０などより古い９１１を好きになりつつあった
こともあり、お店の人に「この９３０ターボってどうすか？」と
聞いてみたら「お客さん、旧車の経験あるの？」って
まるで売ってくれる気がなくて、萎えてしまった。
僕には御せない高嶺の花だったのかな、、、

その後の９３０ターボの相場の上昇ぶりを見るに付けても
なんとしても手に入れておいてもよかったのかな、とも思う。

ショップ「W」
９６４カレラ
964は人気炸裂しており、当時でも１０００万ではもう探せず、
ちょっと程度が良ければ１５００、１６００が付いていた。
（現在ではさらに高騰し、役物でなくても１７００と普通についてる）

１２００万台で出たこのクルマ、カーセンサに載った瞬間、見に行った。
黒でMTで外装内装きれいでけっこういいなと思ったのだが、
気になったのはかなり走り屋チックな改造がされていたこと。
見た目はだいぶ純正っぽく戻されていたが、それでも
これだけ走り屋チックな気配を感じるということは、
もっとギンギンに改造されていたのでは？？　という思いが
拭えず、超積極的にはなれなかった。
ちょこちょこ引き合いはあったようだが、
その後、皆思うことは同じなのか半年以上、
売れずに残っていた。
半年ほど経った頃、
なんと、７０万円ほど、値引きされた。
その後、程なくして売れていった。

こちらは、僕の条件に当てはまっていたものの
実車を見た時になんとなく自分と
合わないような予感がして見送ったのだが、
その後の９６４（MT)の猛烈な相場の上昇ぶりを見ると
もしかして、よかったのかもなあとも思う。

ショップ「９」
黒の９６４ターボ
これは見た瞬間、「これだ！」と思った。
程度、雰囲気、オーラ、まさに見た瞬間、
別物、完璧、と思った。
ところが、これは完璧すぎて、お店の社長が
売る気はない、自分用にする、ということだった。

もしどうしても売るとしたら？　と食い下がって聞いてみたら
最低でも３０００とのことだった。
でも今思うと、３０００でも高くなかったかも、2023年の今だったら
４０００とかつくんじゃないかなあ。それぐらい
パッと見た瞬間から役者が違う感があった。