一周回って昭和の中古民家がいい!? 家探しの憂鬱


T市美術館

家について、2020年ごろから
3年間ほど、ガチ検討&物件探しをして
いろいろなことを知ったり、
考え方が変わったりした。

これから家探しをする人たちにも向けて
自分の考えの整理がてらまとめてみる。

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1 中古戸建
最初は、中古の戸建がいいと思って探し始めた。

ところが、なかなか程度とロケーションのいい物件がない。
築数年で新築みたいで高いところか、
50年ほど経過したようなボロボロのものが多く、
築10年ぐらいのちょうどいいものがない。

2 新築戸建
その後、新築も見てみようかと
ハウスメーカーを回るが、
なかなか好みに合わない。
やはり理想を追求するには
新築注文住宅か、ということで
気になる設計事務所とコンタクトを取ったり、
土地探しをし始める。

3 土地について
土地探しをして分かったことは、
いい場所にある土地は、ほとんど
地元のハウスメーカーに抑えられてしまい、
建売になってしまうということ。

稀に、お、ここいいじゃん、という土地が出ても
「建築条件あり(=建てるハウスメーカーが指定あり)」。
ごくごく稀に、「建築条件なし」でいい感じの土地が出て
出た瞬間に問い合わせてもすでに2番手3番手で
買えない、ということが複数回あった。

4 不動産業について
このあたりで気づいたが、クルマと不動産では
商売の仕方が根本的に違っている。

クルマの場合、売り物の所有権はお店だが、
不動産の場合は、前オーナーの持ち物。
つまり、お店は、仲介をしているだけで、
お店が物件を所有しているわけではない。
ここに特有の難しさがある。

5 設計事務所
土地+建築家に頼んだ新築注文住宅 がやはり
最適解かなあと考えて検討を進めたが、
土地にもよるけど、小さな家でも家だけで4000万以上、
土地合わせると、8000万、9000万の買い物になることが
シミュレーションの結果、分かってきた。

10年ほど前に、
実家を某設計事務所に依頼して
建て替えたのだが、
あの時はまだウッドショックの前かつ
消費税増税前、資材価格も高騰しておらず、
オリンピック特需の前でもあり、
2023年の今思うと、最高のタイミングであった。
*複数の建築関係者に、
今だったら
あの価格であの家を建てるのは絶対不可能ですよ、
と言われた。

*余談だが本当に10年前ごろは
空冷ポルシェも高騰していなかったし、
円安もここまで進んでなかったし、
買い物にはいい時代だった。
この時に空冷は買えなかった僕だが、
2013年前後に
実家の建て替え、ブロンプトン本国から個人輸入、
アレックス・モールトン英国へオーダー、
TIMEなじみの自転車でカンパで組む、
MB・Cクラスとよく考えると実は
空冷以外はけっこうたくさん買ってる、
実は僕は案外、買い物上手だった、、、笑

人間、うまく買い物した方
(実家の建て替え、Cクラス、ブロンプトン、モールトン、タイム)
のことは案外、印象が残っていなくて、
うまくできなかった(空冷)後悔の方ばかり
強く感じてしまう。

6  中古民家住宅時代
建築家設計の家に、8000万以上出すのはちょっと、、、と
思う。
8000万出した家でも、「豪邸!」という感じではなく
これで8000万かあという感じなのも要因。
さらにいうと、日本の場合、家自体に資産性はほとんどなく、
それどころか、建築家に頼んで凝った家にすればするほど、
余計に敬遠されて売りにくくなるというのが
どうしても納得できず、なんか設計事務所の家に
対する熱意や情熱がやや冷めてきている。
8000万かけた家でも、それだけの価値が残るのであれば
全然いいんだけど、土地のロケーション良い建売よりも
むしろ資産性が低くなるなんて、なんかマネリテ低い
層みたいでどうしても理性的に納得できないんだよね。
英米みたいに、いい家はちゃんといい家として
中古市場で評価されて、流通してるのであれば
いいんだけど、日本ではそうではないので
どうしても新築の家に趣味性を盛り込んで
お金をかけるのがもったいなく思えるようになってしまった
(投資家として勉強しすぎた弊害)。

*実家の建て替え時にはまだ投資家脳になってなかったので、
ある意味、趣味に全振りした家を建てることができて
それはそれで幸せだった。

そういった変遷を経て、
今は、昭和の中古戸建、(フォロワーさんの用語で
「中古民家」)が最適解ではないかと考え始めた。

昭和の物件探すと、郊外で探せば
駐車3台可能な物件で2000万円台で
けっこう出てくる。

7 中古民家+魔改造
というわけで、今は、
中古民家を2000万円台で買って、
1000万ぐらいかけて建築家に依頼して魔改造、
というのがいいのではないかと考えている。

仮に中古民家3000万、改造費1000万でも
合計4000万、
設計事務所新築案との差額が4000万
あるので、その差額で空冷ポルシェやSUV、
シアタールーム、スターリンク、ジャグジ、
車庫などなどにドカンとお金をかける方が
楽しいんじゃね?? と思い始めている。

この考えに至った理由としては
自分が敬愛する白洲次郎、森博嗣といった
ビッグネームも、それぞれ
「武相荘」、「アンチハウス」と
いった言ってみれば、中古の戸建を購入し、
自分好みに改造したり、車庫を増築したりと
しているのも、案外、中古戸建いいなと思った
理由である(僕の買うような中古民家とはレベルが違うが)
(もっと言えば、白洲次郎も森博嗣も他にも家があるけど)
(さらに言えば、建築が専門の森博嗣は、
アンチハウスの前に一軒目を実家の庭に
自設計かつ工務店経営の父親とともに建てているけど)

8 総括
家は、おそらくクルマを超えて人生
最大の買い物になると思う。
僕の場合、例えば建売を買う、というのは
ワクワクしない。全くしない。
まるで国産ミニバンを買うみたいにワクワクしない。
そこに巨大なお金を注ぎ込むことはできない。

新築注文住宅は確かにワクワクするが、
資産性を考えると、購入が難しい。
例えていうと、リセールが良くない趣味の
輸入車を買うようなものだ。
*例えば、アストンマーチンとかマセラティとか、
いいクルマだけど、日本で中古車を買う層に人気がないクルマ。

クルマで言うと、趣味性を満たし、
リセールもいいというのは、
空冷ポルシェやメルセデス・Gクラス、
中古でも人気の
フェラーリ、ロールスロイスなどの超高級ブランド車と
言ったあたりで、これらは超高額であるが、
満足度やリセールまで考慮すると
買っても良い選択であると考えられる。

現時点では、僕は家に関しては、
中古民家+自分好みに魔改造(設計事務所に依頼してリノベ)
というのがベストアンサかなあと考えているが
家に関してはまだまだ経験の浅い初心者、
ここでの展開も、ほとんどが机上と頭脳内の
シミュレーションによるもので
経験不足、実体験の足りなさから
もっともっと違う解が導けると思うので
引き続き考察&物件の情報収集を
続けていきたい。


別解としては、都心の超駅近ペンシルビル物件とかも
ありなんじゃねえの? とかもちょっと思ってる。


それにしても、やっぱり僕が重視するのは
まずガレージ。
それからシアタ。
あとは家庭菜園。
外が眺められる大きな窓。庭。
借景で飛行機とか電車とか眺められたら最高だけど
そこまでは無理かな、、、
美術館みたいなRC造もあこがれるけど
厳しいかな??

さあ、果たして僕の家さがしは
どこに着地するのであろうか、、、
自分でも想像がつかないです。


こういう島?に秘密基地
つくるのもあこがれるなあ。

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