森博嗣先生の著作の中でも
かなりインパクトの強かった
「アンチ整理術」。
断捨離流行りの世相に
真っ向から反逆し、
片付ける必要なんてない、と論破する
アンチ思考は森博嗣先生の真骨頂!
その中であったが、
無駄なものが一切ない
美しい空間は、
ルーティン作業や展示室、
ショールームであって、
創造の場はそうはならないという主張。
天才発明家、芸術家の
研究室やアトリエで、きちんと
片付けられているものはないと
喝破し、
氏のガレージや工作室、
またスバル氏(奥様(敬称))の部屋は
さらにすごい、とのこと。
それを読んだ時は、「そうかもな」ぐらいの
認識だったのだが、
引っ越しを機に自分の部屋を
カッコよさに全振りしてみて
(正直、この部屋のカッコよさは女性を口説けるレベル笑)、
森先生のおっしゃっていたことの意味が
実感としてすごく理解できた。
部屋をカッコよくすると、カッコよく保つことに
意識が向かってしまい、またこのカッコよい空間で
カッコよい所作をすることに酔いしれてしまい、
確かにここで創造したり、プラモ作ったり、
教科書読んで勉強したり、ブログ書いたり!
する気があまり起きない。
創作したり、勉強するには、
インスピレーションを受けるようなモノが
視界に入るところにあったり、
カッコよさよりも「ダサさ」が必要なのでは
ないかと思うに至った。