岡田准一版の白い巨塔を見ながらつらつらと考える。


うちの近所にも「白い巨塔」があるのだけど。
2019年、5夜連続ドラマを見ながら考える。

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白い巨塔に岡田准一というのは若すぎない?? と最初思ったのだが、
岡田准一は現在38歳。
唐沢寿明が現在55歳なので、16年前、白い巨塔を演じた時は
39歳で、今の岡田准一とあまり変わらないのか。
自分自身が16年前と比べてオッサン化してきたこともあって、
当時は唐沢寿明のことをもっと年齢が上、今の感覚でいうと
50歳くらいに感じたものだが、あの時まだ39歳だったのか。
そして今、岡田准一はもっともっと若いイメージがあって、
30代前半くらいかと思っていたらけっこういい歳になっていたんだね。
超やり手なら、国立大学の教授、ということも考えられなくもない
年齢なのかな。
(浪速大学=大阪大学?
東都大学=東京大学かな?
我が地方の誇る名古屋大学は、
フィクションの世界で登場する場合は
何だろう、金鯱大学??)

眼光鋭く、スーツの着こなしが完璧な岡田准一は、
国立大学の教授というよりも、「SP」のイメージもあって
ヒットマンのように見えてしまう、、、

唐沢版では、里見先生役が江口洋介なのが衝撃だったが、
案外、合っていた。
そして、ホステス役の沢尻エリカがいいね、って思うけど、
前作の黒木瞳はものすごくよかった。
ちなみに、矢田亜希子も出演していた。
財前又一の西田敏行も最高に合っていたよね。
てか、2019年の現在でも、16年前の唐沢版の時の
キャストでけっこういけるんちゃうか?
それも見てみたいな、、、

今回のキャストでいうと、東都大教授役の椎名桔平、めっちゃ合ってるね。
柳葉敏朗は老けたなあと思ったものの、役作りかな。
流石の存在感あり。僕は密かに和製ハリソン・フォードじゃないかと
思っている。
今回、一番のヒットは野坂教授役の市川実日子。
シン・ゴジラの課長補佐の人だよね?
ムッチャ合ってるじゃん。
ただ、白衣でない、私服がおしゃれ、というのは
シン・ゴジラのイメージがある僕からすると
違和感がある。私服、超ダサい方が
合ってるのでは?? でも実際どうなのかな。
国立大学のお医者さんの女性ってもう
超優秀すぎて、頭脳も完璧、ファッションセンスも完璧な
スーパーウーマンなのかな。

話戻し、岡田准一版も僕は超夢中で、みているが、
一方で大ヒットした唐沢版に対し、岡田版は
苦戦も伝えられている。

思うに、時代がもう合わなくなってきているんじゃないかなあ。

滅私奉公して、パワハラを受けながらも根性で頑張り抜き、
上司にはおべっかへつらいハッタリ恫喝を駆使し
縦横無尽に活躍しながらの立身出世物語、
家庭よりも愛人に本音を語り、
地位と権力をあくまで追い求め、箔を付けるのは
外国から招聘されての講演や手術、というのが
社会的に見て、我がことにのように思える人が
だんだん減ってきているんじゃないかなあ。
2003年の唐沢版の時代には、まだまだ
財前に我が身を重ねて、オレもいつかは、、と思えた人が
多かったのが、今は「ハケンの品格」(これも古いか、、)や
「ドクターX」の時代、国立大学での出世競争、というものに
共感したり、自分を重ねられる境遇の人が
減ってるかもなあ、と思う。

また、上からのパワハラに耐えるくらいなら、やめちゃう、とか。
愛人よりも家庭や妻を大事にしようよ、というように
社会の価値観もだんだんそぐわなくなってきているような。

まだ今回の岡田版は途中で、続きをめっちゃ楽しみにしているけども、
僕は次回、15〜20年後に作られるであろう「白い巨塔」が
どのような設定で、どのようなストーリーが語られるかも
今から楽しみだ。

そのころは、AIが入り込み、「スターウォーズ」の世界のように
医療ドロイド(ロボット)が診察、手術をする時代になってるかもね、、、
そこでどう「白い巨塔」をリアリティを出して語るのか、楽しみ、、、

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