良記事。

「18年前のクルマと侮るなかれ。ポルシェのスペシャリストが2001年式ポルシェ・ボクスターS（986型）を手に入れた理由」

初代ボクスター乗りの僕としては言いたいことが
全てここに書かれている。
９１１との関係なども。

そう、「ポルシェに乗っている」というと
「９１１？」となって、「いや、ボクスター」というと
ちょっと微妙な空気になることがあるので、
僕はなるべく最初から「何に乗ってる？」「ボクスター」って
言うようにしている。

そして、あの９８６、９９６の時代は、
僕は９１１よりボクスターの方が輝いて見えて、
９１１が買えないから、安いボクスターで、っていう
思いではなかったんだけど、
あれから時代が変わり、ポルシェのラインナップも
ポジショニングも変わった今、
当時の状況を正確に伝えるのは難しいよね。

あの頃、ポルシェってボクスターと９１１しかなかったし。
ケイマンやカイエン、パナメーラにマカンまである
今とは全然状況が違う。

しかも、あの頃の少し後には
ボクスターのことをポルシェが
「プロムナードカー」とか言い出した時代があって
なんかボクスターがナンパなイメージになり、
僕的には迷惑したなあ。

カイエンだって「スポーツカー」って言い張るくせに、
なぜボクスターがプロムナードカー？！？　と思ったものだ。
最近、またボクスターのことを「プロムナードカー」とは
言わなくなり、ポルシェではスポーツカー系に与える
数字のネーミングを与えられるにあたり、
やっぱりスポーツカー扱いなんじゃん、って思ったり。

時代を超えた傑作というのは、
人生のうちに何度も出会えるものではないと思うが、
初代ボクスターはそのうちの１台だと思う。

苦しかった時代のポルシェが夢見た
未来の、理想のポルシェが
ボクスタープロトであり、初代ボクスターだと思う。

ジェームズ・ディーンの５５０スパイダーのイメージも投映しつつ
未来的にまとめたところが、天才的な傑作、
希代の名車だと思う。
初代ボクスターは廉価版９１１なんかじゃないと思う。

ちなみに、何度も書いているが、僕が好きな９１１
・９９３ ターボ
・９９６ GT３（前期型）
・９９１（前期型）
＊９１１ GT１