物欲と情熱とFIRE


アップルの発表会があったが、
ジョブズ存命の時代は
夜更かししてでもワクワクしてみていたが、
今やすっかり朝起きてチェックすりゃいいか、って
感じに。

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最近、僕が危機感を覚えているのが
人生における情熱不足。

毎回、iPhoneの新型は身を焦がれるほどに欲しい!
と思い、夜も眠れないほどだったが、
今は12Proに満足していることもあり、
iPhone 13には自分でも驚くほど、
おそらく歴代で最も薄い感じというか、
欲しいという感じが湧かない。

今回、発表の中で唯一欲しいな、買おうかなと
思うのは、アップルウオッチシリーズ7かな。

もう僕は今はアップルウオッチしかしない体になって
しまったので、ロイヤルオーク欲しい、
リシャールミル欲しい、と思いつつ、
でも仕事でもプライベートでも
アップルウオッチしかしないんだよな、、と
思うと、ただ時間が分かるだけ(とあえて書くけど)の
時計よりも、アクティビティを計測したり、
天気予報や気温、通知をしてくれるアップルウオッチに
軍配があがっちゃうんだよな、、、
もちろん、高級機械式時計は違うところで
戦っているのは分かっているけど、
ついアップルウオッチを選んでしまう。

さて、クルマにおいても情熱不足は感じていて
昨今の脱ガソリン車、脱炭素の流れもあってか
新車で欲しいクルマが全然ない。
どうだろう、欲しいのは、GRヤリスくらいかな、、、

一方で、そういった現代の根源的なガソリン離れが
起きていなかった、ある意味、幸せだった時代の
クルマは欲しいものがいっぱいで。
空冷ポルシェ、500E、先代ディフェンダー、
ポール・スミス・ミニ、
ランクル70などなど。
明らかに現代のクルマよりも魅力を感じている。

そしてそれゆえに、空冷ポルシェは
コロナ禍真っ只中の2020年より本気で探している。
ところが、現在に至るまで購入に至っていない。
思うに、これも情熱不足。
今の2002ボクスターを手放してまで欲しい、と
思えるほど情熱が沸騰していない。

この1年半探してきて、実は2台ほど、
全身の血が沸き立ち、もうどうにでもなれ! と
お金を注ぎ込んでも欲しい、という空冷に出会った。

1台は某クルマ屋さんに整備できていた
黒の993カレラ4S。

もう1台は、ポルシェ屋さんの店の奥に隠して?あった
黒の964ターボ3.6。

この2台は、見た瞬間にオーラを感じ、
こいつなら、ボクスターから乗り換えてもいい、
もうどうなってもいい、と思えるほどの
なんというか、まさに一目惚れというか、
人生で何度も経験できない恋に落ちる感覚があった。

だが、993はお客さんが整備で入庫しているクルマ、
964は当面売らないクルマ、売るとしても
プライスは3000万円とのことだった。

むむむ。

最近の僕はFIREを夢見ているが、
これも情熱のなさの発露なんだよね。
仕事が楽しかった時代は、どんなに忙しくて
大変でも、辞めたいと思わなかったし、
生涯現役で仕事していたいと思っていた。

今、仕事に対する情熱も冷めてきていて、
あー、早いところFIREしたい、
物欲もあまりないし、稼いだお金は貯めて
FIRE資金を積み上げていくのだけが
ひそやかな楽しみ、になってる側面が
あるんじゃないか、って。
お金を使うよりも貯める方が楽しいなんて、
ちょっとどうかな、と思わないでもない。

そして、FIREした先の人生が、
今の人生より楽しくなく、刺激もなかったら
FIREする意味がないわけであって。

僕はなんだかんだ言って、
仕事でやり遂げることが人生で最も大きなことという
意識がある。
プライベートで、仕事以上に大きなことができるかと
言ったら、できないんじゃないかな。
資金的にも、人脈的にも。

FIRE後の人生で、仕事で出会うよりも
魅力的な人と出会ったり、
刺激的な経験ができなくて、単に
ラクな生活を送るだけであったら
FIREする意味ないような、と思う。

人生に情熱を取り戻すには、
やっぱりクルマ好きにとっては、
死ぬほど欲しいって思えるクルマを
手に入れることが一番かな、と思う。

一方で、今ある愛車を自分好みに現代風に
アップデートして乗り続けるのもいいなという思いがあり、
そしてその思いを木っ端微塵にぶっ壊すほど
魅力やパワーのあるクルマと出会いたいという
気持ちもあって、なかなか複雑な
2021年の秋。

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