アレックス モールトンAM20 mk2 お城製モデルについて語る。変態博士による傑作小径車 そしてモールトンはロールスロイス説に異議を唱える。



僕が所有する自転車3台。
ロードバイク、折りたたみバイク、モールトン、という
異なるジャンルで構成されるスリートップ体制を敷いている。

そんな中、通勤の足として活躍するブロンプトン・P3R、
トライアスロンでの戦闘バイクとしてトレーニングや決戦の際に
大活躍のタイム・アイゾンに比べると現在、
最も床の間バイク化しているのが
モールトンなのだが、それについて語ってみたいと思う。

こちらだ。

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僕の所有するモデルは、ハカセが存命中に、
英国 Bathの自転車ショップに発注し、
現地で受け取り、そしてそのままの足で
ブラッドフォード オン エイボンの
モールトン本社まで運河沿いをサイクリングし、
表敬訪問、日本の雑誌にも時々登場する
スティーブン氏と一緒にサイクリングも果たした
思い出もあるモデルだ。

見ての通り、モスキートハンドルに
変速機構はカンパのトライアスロン系を
使用している。

ちなみに、サイコンは現在日本では
入手困難なノグ。
あのアナログチックな速度表示の
切り替わりが僕は大好きなのだ。

シートは、英国では完成車売りされている
フィジーク・アリアンテ。

アリアンテは非常に優れたシートで、
現代モールトンのキャラにもバッチリ合っていると思うものの、
最近、ブルックスの革サドルに目覚めた僕は、
モールトンにもブルックス スワローつけたいなあとか
思ったり。
でも、今育てているのがあるから、
それをつけ外しするのがいいのかな?
自転車ごとにブルックス用意すると、みんな
育てなきゃいけなくなっちゃって、大変!?
お尻がいくつ合っても足りない。

ペダルは純正状態ではミカシマの脱着ペダルが
装着されていたが、W師匠から受け継いだ僕的定番
スタイルのタイムに付け替え。
てか、自転車のペダルってタイムが超絶ダントツ世界で
一番カッコいいと思う。
他のペダルは使う気になれないな、、、
すぐモデルチェンジしちゃう気まぐれさも好きだ。
どのモデルもムッチャクチャカッコいいじゃん。
ペダルをどうやったらこんなにもカッコよくデザイン
できるんだろう、といつもホントに感心するよ。

ボトルケージは、某氏から好意で譲っていただいた
ビンテージモデル。
モールトンにはこの上なく似合う。

そしてフレーム。
ロードバイクのフレームは、遠目にはけっこう同じに見えて、
ロゴでどこのものか確認する面があるけど、
モールトンのトラスは遠目にも一瞬で分かる。
華奢なように見えてガチガチに強靭。
そして、美しい。
ずっと見ていても飽きない。
モールトンの美しさに魅了されると、
あのトラスの魔力につかまってしまう。

乗り心地は、モールトンだけ乗っていると
あまりよく分からないが、ロードに乗ってから
モールトンに乗り換えるとやはりすごく乗り心地が
いいと思う。
魔法のカーペットの上を走っているかのよう。
コンポはロードのを使っていることもあり、
ブロンプトンと比べるとはるかに速い。

モールトンはよくロールスロイスに例えられるが、
僕はちょっと違うなーと思う。
だれでも知っている最高級車のロールスというには
マニアックすぎるし、性格がスポーティすぎる。
そこで、僕が提案するのは、アストンマーチンだ。
モールトンは、クルマで例えたら
アストンマーチンだと思う。

買う理由があるロールスロイスと違って、
モールトンを買う理由は、極論するとないと思う。
モールトンを買うお金があれば、
性能ではるかにまさり、多くの人が納得するであろう
ハイエンドロードバイクが買える。
アストンマーチンも、みんなが知っていて
性能としても文句のないポルシェやフェラーリでなく
あえてアストンマーチン、という面があるが、
そこがすごくモールトンのキャラにかぶると思う。

そして、その魔力にハマった者には、
ほかじゃダメで、やはりモールトン、
アストンマーチンじゃなきゃ、というところも似ている。
というわけで、僕は
モールトン=アストンマーチン説を
唱えたい。

僕の乗っているバイクの中で
今、一番乗ってないのに
こんなこというのもなんだが、
僕が一番愛しているバイクは
モールトンかもしれない、と思う。

蛇足ながら、僕は以前はBSモールトンも所有していた。
友人に売ってしまったのだが、
BSモールトンも非常に優美な乗り心地で
いいバイクだった。
ものすごく正直に告白すると、
もしかしたら、僕はお城モールトンよりも
BSモールトンの方が好きだったかもしれない。
カタチが美しいし、ディテールも凝っていた。
走りも独特の滑らかさがある。

というわけで、いろいろととりとめもなく書いてきたが、
コストパフォーマンス含めて考えると、
BSモールトン圧勝。
ただ、BSモールトンにハマると、
必ずトラスのモールトンが欲しくなる。
僕のそのクチで、お城モデルまでいってしまったが、
モールトンの初体験ともいうべき
BSモールトンの乗り味が忘れられない、という感じかな。

そして、モールトンは英国へ発注して取りに行くのが吉。
英国で走ったのは、生涯最高のサイクリングのひとつとなった。

また、「英国まで自転車を取りに行った」という話は
最強の鉄板ネタになること請け合いだ。

モールトンという珍奇で魔力を持つ
乗り物の奥深い魅力については
まだまだ語り足りない。

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