【不定期連載】空冷への道 この1年でこれはと思った空冷ポルシェ


空冷を探し始めてこの1年で
出会った空冷について記してみる。

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そもそものスタートは、
昨年6月、ボクスターのオイル交換で
持っていった某クルマ屋さんに入庫していた
993・カレラ4Sに
ハートをズキューンと射抜かれてしまったからだ。

新車から19年間乗っている、
オーダーかけて作った自分のボクスターは
今でも気に入っているのだが、
やはり子どもの頃からの憧れの911、
それも993型は、どうしても忘れられない
初恋の人、みたいな魅力がある。

その後、いろいろなポルシェ屋さんへ行って
話を聞いたり、クルマを見たりしてきた。

中でも印象深いのは、
ベネチアンブルーの993。
これは、珍しい色といい、タイミングといい
なんとなく運命を感じていて、
実車を見たら買うかもしれない、と思っていたのだが、
僕が見る前に売れてしまったか、
結局、出会えずじまい。

次にこれは、と思ったのは
隣県で出た黒の993・カレラ4S、
MT、サンルーフ付き。
まるで自分がオーダーしたかのように
完璧なオプション。
価格は予算をかなりオーバーしていたが、
ここまで完ぺきなのはなかなか出ないぞ、、と。
お店に見に行く予約の電話を入れ、
休みの日にさあ行くぞというその前日に
「売れちゃいました」とお店からの連絡。

次は、某ポルシェ屋さんへ
「その後どうですか〜?」とご機嫌伺いに
行った際に表に置いてあった紺の964。
MT、サンルーフつきでなかなかいいじゃん。
聞くと、まだ入庫したばかりで
HPにも載せていない車両とのこと。
993が本命の僕だが、
964もなかなかいいのでは? との
思いが芽生えてきた。
とはいえ、この車両は、
HP掲載後、1週間ほどでソールドアウトに。

僕が現在探している土地もそうだが、
んんー、これはなかなかいいんじゃないの、って
土地は、すかさず不動産屋へ連絡しても、
すでに注文が入ってます、って感じで、
いいなと思うものを買うには
本当に瞬発力というか、
即決の力が求められる。
クルマも土地も、たくさん見ることで
だんだん知識や即決力が高められると思う。
見ていないと、それがいいか悪いかが分からない。

逆に、なかなかいいけど、気になるところがある土地は
良さそうに見えてもなかなか売れずにずっと残っている。

クルマの話に戻ると、
某ポルシェ屋さんへ話を聞きに行った時、
ひとしきりしゃべってから帰りがけ、
バックヤードに置いてあった
年季の入った964カレラ、
黒でMTでサンルーフつきで
なかなかいいんじゃないの。

お店の人は、あれはちょっと痛みが激しいので、
おすすめしないし、うちで直して売るよりも、
別の業者へ売っちゃうかも、って感じで
あまり商売する気なさそうだったけど、
なんかあの捨て犬っぽい佇まいが
よくて、いまだに記憶に残っている。

確かにボロかったが、、、

思うに、ピカピカすぎるのも
なんか歴史遺産を保存していく感じで
いいはいいけど、恐れ多くて
おっかなびっくりな付き合いになる気がするので、
ある程度、相応のヤレをしているのも
ある意味いいかもなあとも思ったりもする。

あとは、前世紀(1993年)からずっと
993のカレラ4S的なワイドボディのエアロな
形が一番好きだったのだが、
僕も齢を重ね、
一応、ボクスターにも19年間乗ってきて、
さらに令和の今、ポルシェ屋さんで
実際に空冷を見ていく中で
その好みが転回し、
964のナローボディもいいじゃん、って
思い始めたのは意外だ。

実写を見てなかったら、
964のナローがいい、なんて
絶対思ってなかっただろうから、
やっぱり実際のクルマ見るのって
インパクトが大きいんだな、と思う。


土地もそうだよね。
サイトやチラシをどれだけ見ても
やっぱり「この土地いい!」とか
「ここはちょっとダメだな」っていう
直感は、実際に見るほどには働かない。

あと、実車見ていて思うけど、
やっぱり僕は色は黒が一番好きだな、、、
そしてジャパンの911界隈では
避けられる傾向のあるサンルーフや
Rワイパーもやはり欲しい。

死ぬときにやらなかったことで後悔しそうなこと
リストナンバーワンは、
911に乗ること、なので、
なんとか自分的にこれだ、という車両に出会い、
その時がもろもろ円満に購入できる状況で、
うまく噛み合って乗れたらいいな、死ぬときに
後悔しないだろうな、と思ってる。


ただ、一方で、ポルシェ屋さんでもたまに
言われるけど、
これだけ新車からずっと乗ってきたボクスターを
売ったら後悔しますよ、降りたらダメですよ、
的な考えもあって、なかなかむずかしい。

知人が、20年前に乗っていて、
諸事情で手放していたのと同型の車を
最近、再度購入したのを間近で目撃した。
その出来事も、
オレは本当に
19年間も連れ添ったボクスターと別れて
いいのだろうか、、、という気持ちを
抱かせる。

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