ガレージライフやエンジン誌の2台持ち特集号、
一般住宅雑誌のガレージ特集号など
この10年ほど、いろいろなガレージを見て
自分の理想のガレージのイメージをつくろうとしてきたが、
どのガレージも「すげえな」とか「いいな」とは思うのだが、
なんか自分の思うガレージ像とはちょっと違う気がしていた。
ところが、最近、作家・森博嗣の「アンチハウス」を読んで
自分の理想のガレージがはっきりしてきたのでそのことについて
書こうと思う。
森博嗣の弁天ヶ丘にある「アンチハウス」。
実際は、本にはガレージには名前がない、と書かれているが、
通称は「アンチハウス」でいいのではないだろうか?
*ミッキーロークは気に入っていないという
映画「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」で出てくる
ロークの乗るハーレーが通称「マルボロマン」となってるのと同じで、
実際は違う名前だが、ファンの間の通称では「アンチハウス」で
いいのではないかと考える。
このガレージには、格納庫風の屋根や、それを支える世界唯一の
四次元構造トラスなど凄まじい特徴があるが、
それと主に僕が引かれるのは、工作室や書斎が併設されること。
書斎からクルマを上から眺めることができるのもいい。
そう、僕もガレージで、工作したり、書斎で仕事したり本読んだりしたいんだよね!
*森博嗣は洗車を一切しないそうだが、僕は洗車もしたい。
アンチハウス以外で、僕が理想とするガレージとして、
「ポルシェセンター安城」があるが、
こちらのガレージも整備したり、デスクがあってオフィスになったりする
ガレージである。
ガレージで、クルマに触ったり、クルマを眺めながら机に向かったりするということが
僕がやりたいことなのかもしれない。
また、ガレージ建立の際には、
「アンチハウス」「武相荘」「ポルシェセンター安城」のような、
まさにそのガレージ(武相荘は家だが)のオーナのキャラクタに
マッチしたネーミングができるといいな。
それにしても、自分は会社で同僚と
「ミドルエイジクライシス倶楽部」を結成するほど、
人生が面白くないというか、更年期がじゃないか、と思うほど
何をしても楽しく感じない症候群に襲われていて、
大丈夫かしら??? と思いながら過ごしていたのだが、
森博嗣にハマり、氏の小説やエッセィを狂ったように
読み出すことによって、人生のつまらなさが減退し、
ティーンの頃とまではいかないが、少なくとも以前より
人生に虚しさやつまらなさを感じなくなり、
森博嗣の思想や考え方に触れて、
「よおーし僕もアンチハウスみたいなガレージ建てるぞ」
「なるべく早くリタリアして、自分の趣味に打ち込むぞ」
「他人に見せるための消費じゃなくて、自分の欲しいもの、
自己満足を追求した買い物をするぞ」
「人生の主目的は「自由になること」だぞ」
「何事にもこだわらない人生、人生の足を引っ張るようなものは
(たとえ他人の評価が高いものであっても)躊躇なく捨てる人生を
歩みたいな」
というように考えることによって、大げさにいると
ちょっと生まれ変わったというか、リボーンしたような感覚が
生じている。
考えてみれば、森博嗣は本業のキャリアは若くして
国立N大学助教授になっており、この上なく順調、
そのままいけば、国立大学教授は目の前だったと思うのだが、
躊躇なくそれを投げ打って、(他人からは変人に見えるだろう)
作家業、そしてその順調すぎる作家業も引退宣言をし、
山に篭って?の、見ようによっては世捨て人のような隠遁生活に
入ってしまった。
とはいえ、天才すぎる森博嗣なので、出版社などは放っておかず、
今も執筆や講演、出演依頼がひっきりなしのようだが、
9割以上は断っているって才能が異次元すぎるよね、、、
自分だったらまず大学助教授になれないし、
もしなれていて大学教授の芽があったら
そちらを狙っていくような、、
あっさり辞めて、作家に転身(作家になるのもすごいことだが、
天才すぎる森博嗣が自身の作家業のことについてるのを書いてるのを
読むと、いとも簡単に、バイト感覚でやってみたら、
とてつもない収入になったように見えるが、
僕も試しに小説っぽいものを書いてみたが、
才能の違いは冥王星との距離よりも大きく、
失望しかなかった、、、
ということで?、自分は自分のフィールドで勝負しつつ、
他人の評価や他人への自慢でなく、自分の好きなこと
自分がやりたいことを実現できるように進んでいきたい。
具体的には、やっぱりガレージ欲しいなあ。